ヴォルク・ハンとRINGSとわたし


この記事は「プロレス Advent Calendar」24日目の記事だバカヤロー!

前日の記事「プロレスゲーム語り(PCエンジンのみ)」はいかがでしたか?さて、今日のテーマはAdventer参加当初から書きたかった「ロシアの狼」「千のサブミッションを持つ男」ヴォルク・ハンの魅力について紹介したいと思います。

FIGHTING NETWORK 「RINGS」

RINGS(リングス)という団体は、当時UWFの解散(分裂)後、ひとり取り残された形となった前田日明が、1991年に立ち上げた団体です。丁度この頃我が家では、BSアンテナというものを設置したおかげで、RINGSの一部の試合をWOWOW無料放送(ノンスクランブル)で見ることができ、RINGS旗揚げから、94年くらいまでガッツリ見てました。とはいえ、WOWOWを契約する程裕福ではなかったので、無料方法のみの試聴でしたが、それでも十分楽しむことができました。(友達と録画したビデオを回してあーだこーだ言い合ったり。)

その中の構想として「ファイティングネットワーク構想」というのがあり、これは世界各国に道場を設け、RINGSで戦える選手を育成するものです。特にロシア・欧州とのコネが強く、リングスロシアをはじめ、オランダ・グルジア・ブルガリアなどの選手が比較的有名です。
特に、オランダのクリス・ドールマン、ハンス・ナイマン、ディック・フライや、グルジアのビターゼ・タリエル、ロシアからのアンドレイ・コピィロフ、ヴォルク・ハンなどが有名でしょうか。


左から、ディック・フライ、ハンス・ナイマン、アンドレイ・コピィロフ

僕が見ていた頃のRINGSは、正道会館から佐竹雅昭、角田信朗なども参加してて、まさに「プロレスを原点にした異種格闘技戦」が楽しめました。90年代後半になると、次第にプロレス色は薄れ、(良くも悪くも)総合格闘技色が色濃くなってしまい、あくまでもプロレスの延長としてRINGSを楽しんでいた僕としてはあんまり見なくなりましたが。

「コマンドサンボ教官」ヴォルク・ハン

さて、本題。
ヴォルク・ハンは所謂リングネームで本名は・・・ややこしいので割愛w「ヴォルク=狼」ということで「ロシアの狼」など二つ名があったりします。(まったく関係ないですが、漫画「はじめの一歩」の登場キャラクターでロシアのヴォルグ・ザンギエフというのが居るんですが、すかさずヴォルク・ハンを連想しました)

すごいのがその経歴で、元軍人(陸軍、ロシア空挺部隊)・コマンドサンボ教官・ロシア国内サンボチャンピオン5回・サンボ世界選手権で2度の優勝、と、ものすごい実績を持っています。

「サンボ」という格闘技はロシアで生まれたもので、もともと護身術の意味合いが強いものですが、軍隊格闘術としてのサンボの事をコマンドサンボ(コンバットサンボ)と言います。ヴォルク・ハンの格闘術は、このコマンドサンボを主体にした、独自のスタイル(上半身裸でリングの上で戦う場合に特化したもの)に進化させたものになります。

コマンドサンボのデモンストレーションを、ヴォルク・ハン自身が行っている動画がありますので、ぜひ参考に(何の?w)


劣勢でも一瞬で試合をひっくり返す豊富なサブミッション技

「千のサブミッションを持つ男」の二つ名は、伊達じゃないです。
当時から、中継を見ていても、ふと目を離したすきに試合が終わってたり、凝視してても何が起きたか分からないくらいの速さで、当身→サブミッションをかけてしまいます。そのスピードと精度はすさまじく、どんな体制からでも関節技にもって行けるほどのレパートリーがあります。コマンドサンボ、ホントスゴイ。


通常、サブミッション主体のファイトスタイルは、どうしても試合運びが地味になりがちなのですが、ヴォルク・ハンの場合は、それが無いんですよね。相手に打たせて一瞬で当身技を極めるそのスタイルにはほれぼれします。

とにかくカッコイイエピソード満載のヴォルク・ハン

リングの上では「寡黙」「冷徹」といった印象のヴォルク・ハンですが、実際はファンには丁寧に対応していたとか。実際はジョークを言ったりとユーモアのある人の様で、非常に好感が持てます。他にもいろんなエピソードはあるのですが、特にカッコイイなと思ったのが、2001ノゲイラ戦のこと。

2001年のKOKトーナメントでアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと対戦した際、ハンは完全に極まったかのようにも見えた膝十字固めから脱出し喝采を浴びた。これについてノゲイラは試合後「完璧に極まっていた。あの状態でギブアップしないなんて考えられない」とコメント。一方ハンは「全然効いていなかった。彼は気付いていなかったようだけど、私はちゃんと防御していたからね」と語っており、後のインタビューにおいて記者に実際に膝十字固めの防御法を説明した。 (wikipediaより)
なお、上記のトーナメントの後日催されたパーティーで、ノゲイラは色紙を持参しハンからサインを貰っている。 (wikipediaより)
上記の対戦に於いて判定負けを喫したハンは、当時25歳だったノゲイラの実力を絶賛した。その際、「ブラジルの若き虎よ。近い将来、君の時代が必ず来るだろう」との言葉を残したが、「しかし覚えておけ。いつか狼の末裔が君を必ず倒す」とも付け加えている。ハンの予言通りノゲイラはトップ選手として大活躍し、PRIDEヘビー級王者の座へと上り詰めた。しかしその後ノゲイラは、ハンの弟子であるエメリヤーエンコ・ヒョードルに敗北し王座から転落。ハンの予言は見事現実のものとなった。 (wikipediaより)

2012年の船木誠勝との試合を最後に引退したヴォルク・ハンですが、現在は母国の道場で後進の育成に力を入れているとか。ロシアの、ヴォルク・ハンの遺伝子を引き継いだサンボ使い、出来れば日本のプロレスのマットで戦ってほしいですね。

最後に、ヴォルク・ハンの試合で一番好きな、1995.1.25日本武道館での前田日明戦の動画をご覧頂いて、〆たいと思います。ハラショー、ヴォルク・ハン!


RINGS 1994 TOURNAMENT 決勝戦~95.1.25日本武道館~(クリックでニコニコ動画)

おまけ:RINGSのゲーム

実は、RINGSとタイアップしたゲームがあります。スーパーファミコンの「アストラルバウト」というゲームなのですが、肝心のゲームの中身は・・・あっ(察し)ということで紹介はしません。気になる方は中古屋さんで探してみてくださいね!w ちなみに、アストラルバウトは3まで発売されてまして・・・あっ(察し)

ちなみに、前回の記事でファイヤープロレスリングを紹介しましたが、スーファミ版の「ファイヤープロレスリングスペシャル」にて、ヴォルク・ハンは「ウォルフ・バーン」という名前で出てきます。PCエンジン版と比べてグラフィックも向上してて、似てますよね!


左から、タリエル、前田、ヴォルク・ハン、クリス・ドールマン、ディック・フライ

この記事を読んでもらって、ヴォルク・ハン好きな人が増えてくれると嬉しいです!
ということで、プロレスAdventカレンダー最終日は、@gazirowさんです。よろしくお願いしまーす!